徒然なるままに11
2018年 02月 16日
ツイート集11
「ドア」。マンションのドアを、45年振りに全戸交換する事になった。しかし、45年間も良く持ったものである。これは、古いドアが再塗装が出来て、約10年毎に一度行われる大修繕の度毎に塗装をし直して来たからである。新しいドアは最新式で、防犯に強い鍵が二つ付いていて、セキュリティは高いが再塗装は出来ない構造になっている。だから、古いドアに比べると耐久性は無い様に思われる。「今度のドアは、セキュリティは高いが、耐久性が無さそうですね?」、と私。するとお隣のWさん、「どうしてですか?」。私は、理由を説明したが、「でも、その頃には私は死んでいるから良いか?それに仏様に祈っておかないとね!?」。するとWさん、「何を?」。だから、「私が死ぬまでドアが壊れませんように!?」。く、ふ、ふ、ふ、へっへっへ。
「遺言書」。
「新肩凝り解消法」。効いてます。筋膜のしわをほぐす事により、肩凝りを治す。NHKためしてガッテンより。https://www.youtube.com/watch?v=-jaf8Bd7_Zw
「不満な人に、自信を持てない人に」。人生は、無い物ねだりの子守歌。無い物ねだりの子守歌、無い物ねだりの子守歌。っちゃっちゃ、っちゃん。
「親しさ」。或る人に、「貴方は固い人だね!?」。とアドヴァイスしたら、次に会った日から途端に馴れ馴れしい態度を取って来る様になった。親しさと馴れ馴れしさは、根本的に違う物だ。相手を尊敬し尊重する気持ち、相手を思いやる気持ちが有れば、決して馴れ馴れしくなれる物では無い。
「美しい人生」。今日も秋晴れの気持ちの良い天気。でも女流雀士Kさんは、次の手をどうするか迷っていたので、「Kさん、迷った時には何でもいいから、僕に振り込む事だけを考えるんですよ。その心掛けが、貴女の人生を美しく飾るんです」。と、私。ケアプラザの麻雀は、口八丁手八丁の賑やかな麻雀なのだ。
「祟り」。今当にリーチが掛った。リーチを掛けたのは、ベテランの巧者K氏だ。直後、私も追っ掛けリーチだった。二人の続け様のリーチに、老雀士Aさんは自分の打つ牌が当たりはしまいかと、びくびくしながら打牌している。だから私が無謀にもAさんにアドヴァイス。「Aさん、Kさんに振り込むと恐ろしい祟りが有るから、どうせ振り込むのなら、私に振り込むんですよ。其の殊勝な心掛けが、貴女に美しい人生を約束するんです。いいですね!?」。へっへっへ。
「家庭の事情」。その日、私は調子良かった。オーラスで私は大きくトップだった。そこで下家がリーチを掛けた。私も高い手でテンパっていたが、私は何としてもトップを維持したかったので、テンパイを崩して勝負をせずに降りてしまった。それを観ていたYさんは気に入らない。「あ~あ、何でそんな事をするの!?」。だから、「私には私の家庭の事情も有りますから!?ね、Yさん!?」。
「御本尊様」。今年76才に成る、ベテラン、タクシードライバーのMさんは、恰幅が良く、子供の様に無邪気で、明るく、豪放磊落、売り上げも若い人に負けない程良く稼ぎ、皆から好かれている。だから、「Mさん、Mさんは太陽なのよ」。と、誉めると、。「一寸、褒め過ぎじゃあないのか?」。と、訝ったが、満更でも無さそうに、くふふふと上機嫌で笑ったので、「私は何も御世辞で言ってるのでは無くて、本当にそう思っているのね。だから、この前K君に、Mさんは、会社の守り神なんだよ、と云ったのよ。するとK君は、守り神?と少し訝っていたよ」。すると、Mさんは益々上機嫌にあ~ははは、くっくっくと笑ったので、「K君は訝っていたけど、私がK君と違う所は、私は信じきっているのよ。だから私にとって、Mさんは、尊敬して崇め奉る、御本尊様なんだよね」。するとMさんは、抱腹絶倒、吹き出してしまったのでした。くふふふ、けっけ。してやったり。しめ、しめ。
「異常気象」。今日の御客様は、年配の女性。「この頃天気が急に暖かくなったり、寒くなったりで気象が異常で、おかしいですね」。と、お客様。だから、云ったのでした。「異常でおかしいのは、私だけでいいですよね!?」。すると、お客さんは、「くふふふ、けっけっけ」。
「愚痴」。今度入社したNさんは、「タクシーなんて馬鹿馬鹿しくてやっていられないよ」。等と、不平不満たらたらで聞くに堪えない。余程、以前やっていた仕事が、タクシーより楽で多く稼げたらしいのだ。私の知る限り、タクシー乗務員で、タクシーの稼業は楽しいと云う乗務員は少なくない。私は改めて、仕事とは何なのか考えさせられてしまったが、やはり、使命感に燃えて仕事をする、と云う事では無いのだろうか!?世の為人の為に働いて、その当然の報酬としてお金を戴く。今回、つくづくそう思ったのでした。
「悪者」。過日は何時もの様に賑々しく、仲間と健康麻雀だった。でも、何処でどう間違ったのか、ツモった牌の数がTさんだけ四個少なくて、その原因を他人に押し付けて言い争っているので、「私が悪者になって、それで皆さんの気持ちが済むのなら、私が悪者に成って差し上げますよ」。ちゃんちゃん。
「幸せ」。Iさんは、余り麻雀が上手くない女性雀士だ。だから、脇で観ている雀士が色々アドヴァイスする。だから、云ったのでした。「Iさん、Iさんは、その知恵の足らない所が可愛いのよ」。するとIさんは、満面に笑みを浮かべて、嬉しそうに笑ったのが、とても印象的なのでした。
「至極」。至極、至極、残念至極。無間地獄、灼熱地獄、極寒地獄に阿鼻叫喚。至極、至極、ごくごくごくごく(水を飲む音)。至極、至極、残念至極。阿鼻叫喚。ち~ん。ぽくぽくぽくぽく。御臨終です。それでは、御親族の方から御焼香を。か~ん。ぽくぽくぽくぽく。一巻のおわ~り~。ち~ん。
「快感」。今日は、月に一回開催の私主催の飲み会だった。「この会は、ほのぼののお蔭で纏まっている会なんだね」。と、Mさん。だから、「私って、褒められるのが余り好きではないタイプなんだね。どっちかと云うと、けなされると快感を感じるタイプなのよ」。くっくっく。
「可愛さ」。Iさんは未だ余り麻雀が上手くない。だから、見兼ねてWさんがそばで色々アドヴァイスをしていた。だから、私はIさんに耳打ちをした。「Iさんは、麻雀に関しては上手くはないけれど、でも、その知恵の無い所が可愛いのよ」。するとIさんは、大喜び。満足げに、無邪気に、とても嬉しそうに笑ったのでした。しめ、しめ。
「ネガティブマン」。世の中には、捉え方によっては良くも悪くも受け取れるような話を、とかく、悪い方へ悪い方へと捉えてしまう人間がいるようなのだ。先日も、相手の方を傷つける気持ちもなく、何気なく言った言葉が気に食わなかったらしく、えらい苦労をしたものだ。言葉の使い方の問題もあるが、物事は、ネガティブに受け取るよりも、ポジティブにポジティブに受け取った方が、ハッピーになれると思うね。以上、ネガティブマンの話でした。
「気象予報士」。某月某日、交差点の近くで手が上がった。瞬間、TBSのお天気おじさん、森田さんに似ていらっしゃるなと。失礼ながら、ルームミラーを調整してお顔を拝見。やはり、森田さんに似ていらっしゃる。「お客さん、森田さんに似・・」。と言いかけると、「そうです、森田です。分かりましたか?」。と。暫く行くと、丁度赤信号だったので、後ろを振り返って、とても親しみを感じさせる森田さんのお顔を拝見しようと思ったが、「見なくて良いですよ」。と、左手で顔を隠されたのでした。でも、「記念に握手して頂けませんか?」。すると、一寸恥ずかしそうに握手して頂いたのでした。森田さんは、少年の様にシャイで、素直で優しい人なのでした。森田さん、御乗車有り難う御座いました。
「元気な赤ちゃん」。今日のお客さんは、二人のうら若き女性客。「私さあ、20代には結婚してさあ、30前には赤ちゃんを産みたいのよ」。「うん、うん」。「でもさあ、赤ちゃんて可愛いかな?」。「うん、可愛いよ。そう、可愛いよ、可愛い」。「そうかな?」。「うん、可愛い」。私は、聞くでもなく、聞かないでもなく、でも微笑ましいなと。程なく目的地に着いたので、「お客さん、料金は1810円です。お忘れ物の無いようにお願いします」。でも、よせばいいのに一段と大きな声で、「そいじゃあ、元気な赤ちゃんを産んでね!?」。すると、二人のお客さんはどっと笑ったが、「えっ、聞いてたの、聞こえた、聞いてる???」。でも、元気な赤ちゃんが気に入ったらしく、二人して、「元気な赤ちゃん、元気な赤ちゃん」。
「都知事選」。火事は最初の三分間、選挙は最後の三日間。
「エアコン」。この連日の暑さの中、エアコンが壊れてしまった。もう、十二年も使ったエアコンだから仕方がないが、やむなく電気屋に行って新しいエアコンを購入した。工事日が決まったが、それまで、どう過ごしたらいいのだろうか?工事をする時間も、昼過ぎから12時~14時の間に来宅予定だと云う。私は、工事屋に電話したのだった。「もしもし、毎度お世話になります。なるべく早く来て下さいね、宜しくお願いします。朝の内は未だ良いのですが、九時頃から暑くなりそうですね。済みませんが、工事の頃は猛暑の筈だから、もし私が工事中に倒れたら、119番に通報して下さいね。お願いします」。すると、「止めて下さいよ」。だから、「冗談だから、冗談だから」。「止めて下さいよ、止めて下さいよ」。「冗談だから」。「止めて下さいよ」。「冗談」。「止めて」。「じょ、じょ、じょ」。「止め、止め、止め」。「冗談だから、冗談だから」。「止めて下さいよ、止めて下さいよ」。くふふふ、けっけっけ。
「台風」。今年は例年になく台風が多く、各地に深刻な被害をもたらしている。台風が通るコースも、今までの常識を覆す様で、予測も難しい。「お客さん、台風に電話を取り付けたら良いと思いますね」。すると、「え、ええ。うふふ」。「もしもし、台風さんですか。今後の進路は、何処を通るのでしょうか?ああそうですか。でも、そのルートは、私の年老いた両親が住むコースですから、もう少し南のコースにしては貰えないでしょうか。それに、最大風速は、何メートルでしょうか。え、50メートル?申し訳ございません。せめて、30メートル位にしては貰えませんでしょうか?え、雷や竜巻まで発生するんですか?止めて下さいよ、止めて下さいよ。後生だから、止めて下さいね。お願いします」。お客さんは、「くふふふ、可愛い」。
「荒川監督」。周知の様に、元ヤクルトスワローズ荒川監督が、12月4日逝去されました。今から述べるお話は、その荒川監督の話である。私は、都内でタクシー運転手として、14年になる。これからお話しする話は、きっと心温まる話だと思いますので、ここに紹介したいと思います。私は今までに、荒川監督を2度お乗せした事がある。一度目は、約2年前に新宿の初台から神宮ゴルフ練習場までだった。荒川さんは、その時、お孫さんと二人連れだった。私はその時未だ、お客さんが荒川監督だと気が付いていた訳ではない。練習場に着くと、生憎、左のゲートは、車が詰まっていて、入場が出来なかった。右のゲートは、閉まったままである。すると、老人が、「おい、守衛さんを呼んで来い、右のゲートを開けて貰え、私が荒川だと言えば分かるから」。と、お孫さんに伝えたのである。私は、直ぐに思った。こんな事が出来る人は、大人物かも知れない。私が、「荒川さんって?」。と聞くと、老人は、「元ヤクルトの監督の荒川です」、と仰った。後で、同僚に聞くと、王選手の一本足打法を指導した人だと云う。それで私も思い出した。元ヤクルトの監督は、あの有名な巨人の荒川コーチ。しまった、せめて握手位して貰えば良かった。その時、脳裏を掠めたが・・・。2度目は、何と監督が亡くなる前日の、2016年12月3日、土曜日である。夕方5時半頃、無線で初台にお客さんを迎えに行くと、薄暗い駐車場の前で、「荒川です」。すかさず、「ヤクルトの監督だった、荒川さんですか?」。荒川さんは、奥様と二人連れだった。私が、一度お乗せした時に、握手出来なかった事を悔やんでいた事を告げると、荒川さんは、大変に喜んで呉れた。荒川さんは、榎本喜八選手や、プロゴルファーの片山晋吾や上田桃子を、荒川さんが、31歳の時に会得した合気道の極意で指導した事や、現在指導している事等、詳しく話して呉れた。その話の内容は、訃報を伝える、新聞に書いてあった記事と、全く同じです。下車される時に、「私は人生運が悪い方だから、少しでも運が向くように、運の強い人と握手して貰いたい」。と、念願の握手をせがむと、荒川さんは、快く応じて下さり、しっかりと握手して貰う事が出来た。その手は、大きくぶ厚かったように記憶する。「これで、人に自慢が出来るぞ」、と言うと、荒川さんは、「くふふ」、と満足げに、子供の様に素直に喜んで呉れた。しかし、亡くなる前日に、荒川さんをお乗せして、しかも念願の握手を、しっかりとして貰っただなんて。訃報を聞いた私の胸には、何とも云えない様な、不思議な感動、感激、が沸いたのでした。たった、2度、それも短時間お話ししただけなのに、私の心に、こんなに深い印象を残してしまう人は、後にも先にも誰も現れないのではないでしょうか。荒川さんは、気さくで、とっても優しくて、誰とでも気軽に話をする、庶民的で、子供の様に素直な人でした。大好き。荒川さん、有り難う御座いました。御冥福をお祈りします。「読売小町、生活身近な話題2016/12/07投稿」。